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春の西国三十三番観音めぐりレポート 後編

 4月29日に行われた「西国三十三番観音めぐり」。弘法山の登山道に沿った岩壁に安置されている33体の観音様をめぐるものですが、前編では頂上までをお伝えしました。
33体のうち、頂上までにあるのが16体。残りは頂上直下の山の周りを巡るコースにあります。
頂上からちょっと下ったところにあるのが「奥の院」。「岩谷堂」とも言います。昔、弘法大師が修行したと伝えられている場所ですね。鍵のかかった扉があるのですが、この日は住職が開けて、まずはお経を唱えます。その後、参加者がお参り。岩をくり抜いたような洞穴で、人が入っても坐禅は十分組めるほど。中には17番から19番の3体の観音様と弘法大師の像があります。
 このあと、山をぐるっと周ります。ここにある観音様たちは、どれも登山道の横壁の上の方にあったり、垂直に近い壁を上っている途中にあるとか、写真も命がけで撮らなければならないほどです。平成元年に石工組合の方々は、石造の仏像を背負ってそれぞれの場所に安置してくれたのですが、シャッターを切るのもたいへんなのに、よくこんな危険な場所に置けたなあとほとほと感心しますね。
 その垂直に近い壁。高さは7~8メートルはあるでしょうか。階段状にはなっているのですが、ロープをつたって慎重に登ります。
やっと登ってホッとすると、すぐ次の岩壁。ここは足を置く場所もないほどの所です。
 そんなこんなで、ようやく元の場所に戻ってきました。最後にあったのが三十三番の観音様。これで結願。
 登山道を必死で登っていると、助けになるのがロープやはしご、そして標識です。
歩いているときは思いに至る余裕もなかったのですが、これらは前山寺の檀家さんや塩田まちづくり協議会のメンバーが整備してくれたものです。
遠く、江戸時代の人たちが西国の観音様を安置した思い、石工組合の方々の気持ち。そして、今、安全に観音めぐりができるよう整備してくれている地元の皆さん。前山寺に戻って、本堂のい前で住職がお経を唱えているのを手を合わせて聞きながら、いろんな人たちの努力に思いを馳せました。ありがとうございます。(F森)

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