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2020年(令和2年)6月19日は、塩田平が日本遺産に認定された日。そのちょうど1年後、記念のラッピング電車が登場しました。
赤い帯のように伸びている絵は「龍」ですね。別訴温泉で500年以上続く伝統の雨ごい行事「岳の幟」のシンボルとも言えます。夫神岳の頂上にある九頭竜神に岳の幟の布とお神酒を備えることから始まる祭り。幟の先頭は「登り龍」最後尾が「下り龍」。それを別所まで下りて、温泉街を回り、最後は別所神社に奉納されます。日本遺産のストーリーの一つが「雨ごい」。それをラッピングしたんですね。
ラッピングはもう一つ。上田バスの車両です。下之郷駅から生島足島神社、無言館、前山寺、龍光院、中禅寺を回り、別所温泉まで走る「レイライン」線。今年5月から運行していますが、日本遺産認定1周年記念ということで、別所線電車と同じ日にお披露目しました。こちらは安楽寺八角三重塔や前山寺の三重塔、中禅寺薬師堂などをモチーフにした絵です。
別所線は、比較的平らなところを走りますが、バスは前山寺など少し山手の前山地区も走りますので、神社仏閣もすぐ近く。30分ほどの乗車時間で、結構楽しめます。
別所線は、今年、2年前の台風で川に落下した赤い鉄橋が復活し、日本遺産に認定されて1周年。そして、開業から100年といういろいろな記念の年なんです。
100周年のイベントの一つが別所温泉駅に設置されているピアノ。だれでも弾くことのできるストリートピアノです。6月28日までの期間限定ですが、駅で20分ほど電車を待っている間、3人の方がすばらしい演奏を披露していました。結構おいでになるんですね。才能がうらやましい。
いろいろなイベントをしたり、そうそう、電車内の天井から子どもたちが作ったつるし雛がたくさん下がっていますが、そんな、コロナ禍でもなんだかんだ工夫してがんばっている別所線。地元の住民として応援したいですね。乗るのが一番だけど。(F森)