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ため池まつりのイベント紹介、10月5日に行われた午前中の「ため池札所めぐり」。西塩田と別所のため池とお寺を回るウォーキングイベントです。
「とっこ館」を出発して、山田地区の「満願寺」、別所に向かって「西行の戻り橋」、「毘蘭樹の道しるべ」を通過して「大湯薬師」。薬師如来が本尊で、十二神将もあります。「ねじれ紅葉」が名物です。
札所めぐりでは、「般若心経」を唱えるのと、ご朱印をいただくのがいつものならわし。大湯薬師のあとは「北向観音」。長野市の善光寺が南向きで「来世往生」を願うのに対し、北向観音は「現世利益」、今生きているこの世の幸せを実現するということですね。ちなみに善光寺と北向観音を結ぶと本当に南北の線で一直線になり、その南に線を伸ばすと諏訪大社につながります。
北向観音の次は「安楽寺」。曹洞宗のお寺です。坐禅を修行の中心にする禅宗。黒門と呼ばれる門の横には「不許葷酒入山門」の石碑。酒はもちろんのこと、匂いの強い野菜、にんにく、にら、ねぎなどをお寺に入れないという戒め。曹洞宗の開祖道元禅師の教えはとても厳しいのです。
安楽寺では、本堂の中で般若心経をみんなで読経したあと、住職がご朱印を押してくれてます。
そのあと向かったのは有名な日本で唯一の「八角三重塔」。塔の中は普段見ることはできませんが、真ん中に大日如来の像が安置されています。
ため池は「山田池」と「舌喰池」を回りました。山田池は塩田の中でも最も大きなため池のひとつ。貯水量は約26万トンで、四人世帯の年間水使用量300トンの900倍弱。900世帯の年間使う水を供給できるほど大きな池ですね。
最後は「舌喰池」。昔、堤を造るのに土手から水が流れて水を貯めることができず、「人柱」を立てることになりました。人柱は、生きたまま人を埋めれば水が漏れないということで、くじ引きで選ばれたのが若い娘さん。人柱になる前の晩、舌を喰いちぎって池に飛び込んだ という話から池の名前ができたとか。今では、芝生の公園もあり、春には堤に芝桜が咲き誇る池になっています。(F森)