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「三頭獅子舞」の紹介シリーズ第3弾。保野の三頭獅子です。
保野の三頭獅子は、毎年7月に行われる「保野塩野神社」の祇園祭で舞われます。この祇園祭、1558年と言いますから、今から460年も前に、あの武田信玄の命で始められたとのこと。
前回の前山の獅子は「前山塩野神社」。同じ「塩野神社」で、平安時代の「延喜式」という国の公式文書に出てくる名前です。江戸時代には、どちらの塩野神社がこの文書のお宮か争いがあって、一時は双方とも塩野神社の名前を使ってはいけないというお裁きが出たことも。
同じ名前のお宮の獅子だからなのか、3頭の獅子の先導役は、前山と同じように大きな団扇を持った天狗です。団扇の片面には太陽と月。もう一方には鶴と亀。どういう意味があるんでしょうかね?気になるところではあります。
そして、この天狗、特徴的なのは、三頭獅子とともに踊るんです。先導役だから、舞は見守るだけかと思いきや、3頭に負けずに会場いっぱいに歩き回っています。
獅子は、雄2頭、雌1頭で、ほかと同じ。頭は虎の形。赤い顔に大きな目と太い眉。この獅子が腰をかがめて踊る様子が田んぼの草をとるような風にも見えるため、「田の草獅子」をも呼ばれるそうです。
囃子方が結構な多くいて、特に、大きな太鼓を打つ囃子方が「イヨーッ!」という威勢のいい大きな声で掛け声をかけるのも特徴的で、とても楽しめました。来年は祇園祭で拝見したい!(F森)