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小学生が塩田の文化財を学ぶ

小学校2年生。まだからだが小さく、ランドセルが大きく見える子も多く、上級生とは違い、登下校時にはまだ黄色いヘルメットを被っています。
そんな子どもたちが、自分たちの地域の文化財を勉強しようと、塩田を代表する寺院と神社に行きました。
これを行ったのは、中塩田小学校の2年生です。10月には、最寄りの塩田町駅から別所線の電車に乗り、北向観音堂へ。11月には、歩きで生島足島神社と長福寺
この生島足島神社での様子をレポートします。
3クラスあり、この日のクラスはまず長福寺へ。住職からお寺や「信州夢殿」や「夢殿観音」とか「お戻り観音」とか呼ばれる「銅造菩薩立像」の説明を聞きます。住職から「この観音様のようにいつも笑顔でいることが大切」と言われ、元気に「はい!」。
観音様は3度も盗まれ、その都度戻ってきたという話を聞いた時には、「へー!」。
子どもたちは、特別に夢殿の中に入り、お観音様を拝むことができました。
 そのあとは生島足島神社です。
まずは、手水で手を洗います。北向観音堂に行った時にやり方を教えてもらったので、一人一人思い出しながら手を洗っています。
本殿の中に入れてもらい、神主さんの合図でまずは「2拝2拍手1拝」。やり方を勉強しました。
そのあと、神社の歴史や祀られている神様について説明を受けます。質問は?と聞かれ、たくさん手が挙がります。「神様って本当にいるんですか?」とか「神社には何人の人が働いているんですか?」と「おお!」と思うような質問も。ある女子児童が「ここには武田信玄の手紙があるって聞いたんですけど」と聞くと、神主さんは笑顔になり「よく勉強していますね。じゃあ、それを見せてあげましょう」と、喜んでそれが展示されている歌舞伎舞台に案内してくれました。
 この「手紙」は「武田信玄願文」というもので、川中島の戦いで上杉謙信に勝たせてくださいというお願いを生島足島神社にしたものです。国の重要文化財。歌舞伎舞台に展示されているものは、紙も印刷も忠実に再現ざれるようにした写しです。子どもたちは熱心に聞いていました。
最後は、お宮の池にいる鯉に餌をあげること。神主さんから餌をいただき、鯉めがけて投げて、「あ、食べた!」と大喜び。
 今、塩田の小中学校では、地域のことをよく知るための取組が行われています。中塩田小学校では、ほかにも「地域文化財探検クラブ」というのがあって、月1回学区内の文化財を見て学習することをしています。また、塩田西小学校では、3年生が学区内を何回かに分けて歩いて回り、文化財を勉強。塩田中学では、このブログでも紹介しましたが、1年生が5~6人のグループに分かれ、自分たちで企画して、1日がかりで塩田を歩き、神社仏閣、ため池などを巡っています。
子どもたちが自分たちの地域のことをしっかり、楽しく学ぶ。文化財を後世に伝えていくためにも大切な取組みだと思います。
これからもしっかりバックアップしていきたいですね。(F森)

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