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四国八十八所の霊場を信州の塩田で巡る その5 鈴子薬師堂・石神釈迦堂・青竜寺

江戸時代の元禄の頃、四国霊場の仏像を塩田に勧請した札所を巡る旅。5回目は東塩田 古安曽地区の3つの札所です。

 第四番札所の「鈴子薬師堂」。平井寺トンネル方面から県道上田丸子線を下ってきて、県道別所丸子線との交差点横に来光寺池というため池があり、そのすぐ近くの鈴子公民館の一角にお堂があります。鈴子という集落の公民館の一角にあります。横幅が2~3mの小さなお堂ですが、格子戸の中に薬師如来像と真言宗の開祖弘法大師像、そして元禄の頃安置された阿弥陀如来像と千手千眼観音菩薩像を見ることができます。この辺りには、その昔「五光寺」があったといい、来光寺のほか、第3回で紹介した「西光寺」、「善光寺」、「東光寺」「常光寺」。いかに村人たちの信仰心が深かったことか!!

 第五番札所の「石神釈迦堂」は、鈴子薬師堂から県道丸子別所線を別所温泉の方に行ってしばらくのところにあります。公道からお墓の中の道を行った奥のほうにお堂を見つけました。元は別の場所にあったということですが、いつの時代か、現在の場所に移築されたそうです。

 

 

 

最後は第六番札所の「青竜寺」。石神釈迦堂から県道をさらに別所温泉の方に行き、手洗池というため池の少し手前を左に入っていきます。明治時代にご住職がいない寺となり、その後は学校になったり集会所に利用されたりしたそうです。学校であったことを示す看板が立っていました。お堂の戸や窓は板で覆われ、普段は中を見ることはできませんがご本尊が安置されています。

今回紹介した札所のある「古安曽」。石神釈迦堂から青竜寺に来る途中の道沿いには「安曽神社」がありますし、青竜寺の南側には「安曽岡山」があります。大和朝廷の頃、阿蘇の国(熊本県)の豪族が国造(くにのみやつこ)としてこの地に来たことから、「安曽」という地名が付いたということだそうです。(F森)

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