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「紅葉の東山名所めぐり」のレポート2回目です。今回は「明神岩」がテーマ。
この岩に行くには2つのコースがあって、行きは「林間コース」です。帰りが「尾根コース」。
コースの名前のとおり林の中の登山道を上がっていって、尾根に出た所にあったのが明神岩の解説板でした。10月に設置されたばかりで真新しい。下之郷自治会が塩田まちづくり協
議会の「まちづくり事業」という事業を活用して設置したものです。
この解説板によると、明神岩がある「明神平」は、大昔から、生島大神と足島大神の見晴らし台だったそうです。また、戦国時代、武田信玄が先勝祈願のため、明神平を生島足島神社の社地として認めたということです。武田信玄は、生島足島神社と深いつながりがあり、上杉謙信との川中島の戦いに勝つようにお願いする「願文」を出したり、部下の武将たちが自分を裏切らないよう誓わせる「起請文」を80人以上に書かせたりしました。
この解説板から少し上ったところに明神岩があります。
岩の先は絶壁です。落ちたら一巻の終わり。でも眺めはすばらしい!塩田平が一望です。南にそびえる山々もきれいに見えます。
ところで、岩の名前がなぜ「明神」なのか?解説板には書かれていません。もし、武田信玄に関係しているとしたら、と考えました。
武田信玄は、さきほど書いた「願文」のあて名は「生島大神 足島大神」ではありません。「下之郷諏訪法性大明神」です。生島足島神社は、中世から江戸時代後半になるまで「諏訪大明神」とか、「大明神」が付く名前でした。明神平が信玄によって社地となったら、そのお宮の名前は「大明神」だったでしょう。あてずっぽうの推測ですが。
この岩から少し先に行ったところに「大岩」という、これも見晴らしがすばらしいところがあるのですが、ここから明神岩を見ることができます。林の中から見える絶壁の岩。
明神岩は、ふもとの塩田自然運動公園からも見ることができます。遠くからでも見えるので、岩からも塩田一帯を眺める見晴らし台になると、昔の人は思ったのかもしれません。(F森)