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常楽寺美術館の企画展 今年は「午年」ですから①

今年、開創1201年目を迎えた天台宗の古刹常楽寺。その堂々たる本堂の横にあるのが「常楽寺美術館」です。お寺に古くから伝わるものや半田孝海大僧正が収集したお宝がたくさん収蔵されています。
毎年、複数回の企画展をやっていて、この3月1日からは「企画展 午」です。もちろん今年の干支「午」にちなんだ作品が並んでいますね。
今回も勝手に展示物を写真に撮らせてもらって、2回に分けてご紹介します。
ガラス越しに撮っているので見にくくてすみません。
 最初に見ていただくのは、お寺の美術館ということで仏像です。
3枚の写真があります。いずれも馬頭観音菩薩です。馬の仏像と言えば馬頭観音ですね。上の1枚は、わが塩田の「平井寺の馬頭観音」です。昔、平井寺峠を歩いたり、馬に荷物を積んで越えたのですが、峠のふもとの道沿いにあったもの。今はトンネルができてひっそりとした細い道の傍らに置かれています。
左下のは、真田町傍陽の耕雲寺の観音様。宝冠をかぶっています。その正面に馬の頭が彫られていて、手は「馬口印」という印を結んでいます。こういうお姿の馬頭観音は塩田では見たことがありません。
右下にあるのは、上田市生田の道沿いにある馬頭観音。江戸時代も後半の寛政10年(1798年)の午年に造られたものだそうです。展示解説パンフレットによると、千曲川と南岸の崖に挟まれた険しい道に建てられているということです。まさに通行の安全を祈念したものなのでしょう。
馬頭観音菩薩では、真田町傍陽の実相院観音堂の本尊の写真もありました。2枚目の写真です。
 これも宝冠をかぶっていて、その上に馬の頭が乗っています。胸の前で「馬口印」を結んでいます。この馬口印ですが、ネットで検索すると「馬頭観音が結ぶ独特な印相。胸の前で親指、中指、小指を立て、人差し指と薬指を曲げる形が一般的で、馬が草を食むように人々の煩悩を「食い尽くし」、災難を取り除く力(煩悩を砕く)の象徴」をありました。勉強になりました。
 そして、館内には、馬に乗った作品もあります。
3枚目の写真の左側は、「馬に乗る狐」の図。京都の伏見稲荷大社の狐が、手に鍵、尾に宝珠を持って得意気に馬に乗る姿だそう。元々は伏見稲荷の「初午」の意匠で、「三方よし」の経営理念で知られる近江商人が手土産や品の包装紙の図柄として人気になったということです。
解説パンフレットには、そのあとに面白いことが書いてあります。「乗るまじきものに乗るのは皆狐」と、おだてられ調子に乗ることを戒める教訓絵として解釈されたのだそうです。
右の写真は「武人騎馬兵俑」。日本の埴輪と同じように、古代中国で死者を埋葬する際に「俑」(よう)というものを一緒に埋めるのですが、兵士と馬をかたどったものが「兵馬俑」ですね。秦の始皇帝陵のものが有名です。この兵馬俑がいつ頃できたかは不明だということですが、解説によると、始皇帝陵の大きな兵馬俑から、漢代以降になると小型化して意匠も単純化されているとのことです。
次回は、絵と常設展の紹介をします。馬にまつわるクイズもありました。(F森)

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