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三重塔の中には何があるか?

「信州上田・塩田平」が令和2年に日本遺産に認定されて6年。これからも認定が継続されるかの審査が今年ありました。文化庁の審査の結果、無事来年以降も日本遺産としていろいろな取組みができるようになりました。
その取り組みの一つが「信州上田・塩田平検定」です。日本遺産の構成文化財など塩田平を中心に、神社仏閣やため池に関する問題を出すもの。今年も12月に行うことになっていて、4回目です。
その事前学習として、9月27日にバスで現地を回るツアーがありました。
この日は、信濃国分寺、生島足島神社、長福寺、前山寺、舌喰池、中禅寺、前山の塩野神社を回り、塩田平ボランティアガイドの会のガイドから説明を受けながら実際の文化財を目の前で勉強です。写真は、左から長福寺、舌喰池、中禅寺。参加者は、皆さんテキストにメモを入れながら熱心に話を聞いていました。
 で、この日は二つの三重塔を見学。三重塔は、心柱という塔の中心を上から真っすぐ下に貫いている柱があります。貫くと書きましたが、柱は塔の2階までしか届いておらず、1階部分は丸々空きスペースになっています。
その中に何があるか?
 信濃国分寺の三重塔の中には、大日如来坐像があります。実は、長野県内の三重塔に中は、宗派に関わらず大日如来像がある所がほとんどです。安楽寺の八角三重塔、青木村の大法寺、駒ケ根市の光前寺などもそう。
 前山寺はどうか。というと、中には大日如来の仏像はなく、梵字が書かれた木造の五輪塔が真ん中にあります。
なぜ前山寺の三重塔にはないのか? 「未完成の完成塔」と呼ばれ、2階・3階部分に手すりや廊下が設置されていない未完成の建物なんですが、それが影響しているのか? わかりません。
でも、塔の外側に大日如来がおられました。
 4枚目の写真。2階の北側の屋根の下に、ちょっとわかりづらいですが「大日如来」と書かれた額が掛かっています。
それだけではなくて、1階の屋根の下には「釈迦如来」の額もあります。1階のほかの3面にも額があって、東側は「阿閦如来」(あしゅくにょらい)、南側は「寳生如来」(ほうしょうにょらい)、西側は「弥陀如来」。「五智如来」の額ですね。
一段高いところに大日如来で、下に4人(?)の如来の額。安楽寺の八角三重塔には、今は大日如来坐像だけですが、昔はその像の回りにほかの五智如来の像があったと考えられています。それと同じように、前山寺の三重塔では、塔の外に五智如来を配したと思います。
ということで、前山寺の三重塔でも大日如来が祀られているのです。
大日如来というと、真言宗ではご本尊になるなど中心的な仏様です。でも、釈迦如来がご本尊になることの多い曹洞宗である安楽寺や天台宗の信濃国分寺の塔にどうして大日如来坐像?
というような疑問はありますが、それぞれの三重塔の美しい姿を堪能できれば、それでいいのかも。(F森)

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